「海の幸を未来に残す会」という組織の会合に出席させていただき、天然海洋資源の今後について深く学ばせて頂きました。
団体の名にふさわしくそうそうたるメンバーが参加しており、未来に向けた好循環な漁獲方法や消費について論理的、かつ科学的な説明を三重大の勝川教授から講演もありました。
一例に上がったのはノルウェーのサバをモデルケースとして日本漁業の今後を見直すための何をどうすればよいか具体的なお話もありました。
1970年中ごろまでノルウェー漁業者は補助金漬けで、乱獲スパイラルに巻き込まれて多くの漁業者が出口のないトンネルにはまり込んでしまっていました。
しかし国を挙げて漁業政策を転換し20年がかりで回復させ、今では生産高も着実に伸ばすようになりました。
乱獲当時70%近い漁獲率の漁業を、ほぼ禁漁にし、経済は大混乱したんですが、これによって崩壊寸前だった資源を生き返らせることができました。
その後は、資源の回復に合わせて漁業を復活させても、漁獲制限は厳格に維持し、資源量が以前の水準に戻っても漁獲率は低く抑えたままにすることで予防的な措置を継続して資源を良い状態に保ちつつ世界的な魚価の上昇も背景に着実に生産高は伸ばしています。
日本では漁業者たちに与えられている漁獲枠は現実の漁獲量の何十倍も設定されている魚種も存在し40年前からまったく更新されていないのが現状なのです。
結果オリンピック方式と呼ばれている漁業は、誰かがとらなければほかに取られてしまう。
資源の価値を引き上げて、魚体サイズが大きくなってからとかの考え方は一切ありません。
これは根が深く水産庁が国家戦略として乱獲を推し進めている形になっているので、体質が変わらない限り難しい問題だと考えざる負えません。
日本人は魚に深く感謝しなければいけない民族でいて、実態は枯渇を招いている状況を作ってしまっているので早く目を覚ますよう私たち消費者もできることから協力しましょう。
身痩せした小さな魚を買うのをやめましょう。(供給者は売れると勘違いするから)
メジマグロも食べるのをやめましょう。(クロマグロの稚魚で5年待てば200㎏以上の体格になり価値も100倍以上になります。経済効果も数100倍以上です)
サスティナブル、持続可能な食生活をテーマにするように心がけましょう。
よくグルメ回転寿司を食べに行く機会がありますが板前さんにマグロは天然かそうでないか必ず確認します。
もしも養殖のものは食べられないのでパスします。
のど越しがみんなイワシの古い油臭いから絶対食べませんから(マジです)
画像の刺身は天然のクロマグロ、真鯛、平目、スズキとそうでない同じ魚種の食べ比べでしたが皆さん天然ではないほうには箸が進んでいませんでした。
読んでいただき感謝です。