かみさんの初めての担当者会議について書いてみたいと思います。
当時受け持った利用者さんは脳梗塞との診断で介護度5の困難ケースでした。
通常の担当者会議は利用者さんの家で3~5名程度で40~90分ほど行うことが多いのですが、よ
りによってこの時集まったメンバーが、かみさん本人、利用者さんの夫、娘、デイサービス、
ショートステイ、福祉用具、ヘルパー、デイケアからは、理学療法士、言語療法士、作業療法
士と総勢10人となり開催場所もデイサービス施設内の特別室まで使用しての会議となったので
した。
そして議題の一部には、デイサービスへ行くと利用者さんの私物が紛失するケースが頻発する
ので娘さんから改善の要請依頼を上さんに主張してほしいとのことも議題事項で様々な背景か
ら家族からは言いにくい事だったのです。
他にも初めてでなんでこんなに高いハードル設定なんでだろう??と感ずる壮絶な担当者会議
だったそうです。
事前の準備期間でこれはトイレいけそうにないかなってことで宇宙飛行士さながら大人用のお
むつまで履いて会議に臨んだそうです。(プロ意識高い・・・)
そして喧々諤々あらゆる議題に対応し約2時間以上かかった会議でしたが、とても前のめりに全
員の意見や質問事項をみな納得適合させ何とかまとめあげたそうです。
その後もこの利用者さんの娘さんからは絶大な信頼関係を築きある日、母上を胃ろうにする
かしないかの判断を下す場面に家族から同席してほしいとのお願いがあり、一緒に立ち会うこ
とがありました。
そのとき上さんの実際の母上も同じ境遇にあり、シナリオがかぶってしまったことから、かみ
さんが先に涙を流してしまい、つられた娘さんもぽろぽろしてしまって医者からはなんと頼り
ないケアマネなんだろう、と感じていたらしいのですが逆に娘さんからはここまで前のめりに
踏み込んでくれて心からの感謝の言葉をいただいたそうです。
ちなみに娘さんはどこかの大学教授で毅然と公演を開くほどの聡明な方とのことですが、かみ
さんの真剣な仕事の姿勢に対して崇拝してくれたいるそうです。
その姿勢を変えずに続けてほしいと手紙までいただいたらしく上さんの仕事の姿勢が高く評価
されて本当に良かったと思ういい話でした。
※ちなみに会議中のおむつは役に立ったとのうわさでした・・・
これがカリスマケアマネのはじめの一歩でした。