かみさんの担当している、末期がんの利用者さんのうちでの出来事について話してみたいと思
います。
まだヘルパーの仕事で訪問しているときのことです。
こちらの利用者さんのうちは、とても豊かな生活を送っているらしくヘルパーさんの他にも専
属の家政婦さんが入っています。
毎日、時間的には半日も炊事、洗濯、掃除をこなしています。
かみさんは事業所からの依頼により週2回ほど生活支援という内容で訪問していました。
ちなみにヘルパー業務で行っていたのでコスチュームはジャージです(笑)
そしてこの利用者様の奥様は踊りの先生をやっているので度々家を空ける機会がありそんなタ
イミングには上さんと家政婦さんの作業内容はほとんど変わらないので、協力し合い仲良く調
理場に立って作業したり世間話に花が咲き結構仕事ははかどるみたいで、お互い信頼しあって
楽しく過ごしていたそうです。
ある日かみさんは髪を結いぱっと見た目は日本髪のようにも見えたらしくコスチュームのジャ
ージには大分滑稽なヘアスタイルで訪問しました。
そんな上さんのいでたちを上から下までなぞるように見た家政婦さんからポロリと出た言葉が
「あんた着物着てたらまるで黒革の手帳じゃないのよ・・・」(笑)