1998年の夏、3歳の長女を私の親が数日間あづかってあげるよっと臨月の上さんにはうれしい計
らいの提案をしてくれて、千葉県銚子市犬若の実家まで高速バスに揺られて二人楽しく旅立ち
ました。
そして実家について早速水族館へ行ったり、海で磯遊びしたりと楽しく過ごし私は泊らずに夕
方長女を置いて家路に帰りました。
長女初めてのお泊りでものすごく心配でしたが、せっかく両親が孫とコミュニケーションを充
実できる大きな門出だったのでトラブルなく慣れ親しんで自分の田舎ってものを作ってほしい
と心配心と複雑な感情が交差しなかなか眠れませんでした。
そして翌朝はいつも通り会社へ行きいつもと違う心境の中仕事をしていたところ実家から携帯
へ電話がかかってきました。
ドキッとしながら電話を取ったら、なんと長女が帰りたい帰りたいって言ってぎゃんぎゃん泣
いてしまって手に負えない状態になってしまったとの事でした(笑)
理由を父に聞いたところ、私が帰った後も母(画家)とお絵描きをしたりご飯の支度を手伝っ
てくれたりと三人で仲良く過ごして、いざ寝る前に母が長女保育園の運動会のビデオを見せて
しまったらしく、映像の中に私がかなりの頻度で移りこんでしまっていて、それを見た長女が
里心が出てしまい泣きまくって泣き疲れて寝てしまって、朝起きてもすぐに思い出し泣いて泣
いて手に負えなくなってしまったとの事でした。
私は即座に会社を早退し高速バスに揺られて迎えに行きました。
両親も下手こいたーって言ってあやまっていましたが、迎えに行った時の長女の喜んだ顔は一
生忘れません、結局長女の冒険の旅は24時間以内に私と会ってこれも彼女にとってはかなりの
冒険だったんだなぁーっと、感慨深い夏の二日間は両親も、私も忘れられない笑い話として語
り継がれることでしょう・・・