穴子のメーカーにて務めていた時なかなかイカした体験ができたので書いてみたいと思いま
す。
大手の量販店いわゆるテレビCMまでやっているスーパー総菜売り場の購買担当者は、業務用の
原料メーカーを大手NBメーカーが持つテストキッチンを借りて一堂に集合して、会議をやると
いうパターンが結構主流でその会議を商品部会と言って週に一回、売り場の販売計画に沿った
課題を集まったメーカーと一緒に議論し役割に沿って一同でスケジュールの調整や、目標販売
数などを固めます。
ホットデリカ部会と呼ばれる部会では、その名の通り温かい惣菜の取り扱い部門なので唐揚
げ、てんぷら、揚げ物全般、焼き魚、などのおかずラインナップの原材料メーカーと、トレー
屋さん、たれ屋さん(調味料)魚関係だと、イカ、エビ、貝類、など各パーツを扱うメーカー
総勢10社から15社ぐらいが集まって数か月先のメニューを設計し、原価計算、値入計算をし
て、商品の開発を進めます。
私の会社では穴子のディープフライと小エビフリッターが取引アイテムでしたので、年末オー
ドブル会議って奴は別枠で特別に部会が発足されておりそちらへも参加していました。
当時日本で一番か二番の大型スーパーのオードブル部会で、小エビのフリッターの使用方法が
決定した後ダブルヘッターでこれまた日本で同じ規模のスーパーでの時間差で開催しているオ
ードブル部会に参加するときに午前中に決まったトレーを午後のライバル企業へもっていって
量目は同じでしたが、トレーの柄だけ変えて見せた所、秒殺で採用となってしまったこと
がありました(笑)
案外みんなラフだなーって思ってあり得ないほど簡単に仕事が済んでしまった経験を覚えてま
す。
それからというもの寿司部会でも同じようにこっちでよかった設計の弁当をあっちに持って行
ったりその反対で提案したりとかなりトリッキーな立ち回りをしていました(笑)
バイヤー年末忙しすぎていちいち見てらんないんだね(笑)
かなり楽しかったです・・・・・
この戦術を部会仲間に教えたらほかのメーカーも生産性がよろしいということに気づいてみな
まねしていました(笑)